15 個のパフォーマンス問題が改善! Eclipse 4.2 Juno SR2 リリース
Eclipse 4.2 Juno SR2 関連リリース
重い・遅いで各地で盛大に炎上していた Eclipse 4.2 Juno のパフォーマンス問題が改善。パフォーマンス関連 15 個、その他 200 個以上のバグが修正された Eclipse 4.2 Juno SR2 が 2/22 にリリースされました。Eclipse では各メジャーバージョンの SR2 が最終安定版になります。対応する Pleiades All in One と JStyle もリリースしました。
Pleiades All in One Eclipse 4.2.2 Juno SR2
http://mergedoc.sourceforge.jp/pleiades_distros4.2.html
JStyle プラグイン 4.2.2.0 4.2.2.1 (2013/02/27 更新)
http://mergedoc.sourceforge.jp/jstyle.html
Juno SR2 で修正されたパフォーマンス問題のいくつか
Java 6 終了のお知らせ
Oracle は Java 6 一般サポート&更新を終了し、JRE に関しては Java 7 への自動アップデートを開始しました。なお、Pleiades All in One の Full Edition には 2/19 リリースの最新セキュリティアップデートを含む Java 7 および Java 6 最終版*1 が付属しています。
参考: InfoQ - OracleはJava 6のセキュリティアップデートの配布を2月で停止する
http://www.infoq.com/jp/news/2013/02/jdk6-retirement
Pleiades プラグイン 1.4.0 安定版リリース
去年 6 月の 1.3.4 リリースからの下記の累積更新を最新版として更新してきましたが、今回、安定版としてリリースしました。
Pleiades プラグイン 1.4.0
http://mergedoc.sourceforge.jp/
- ADT、CDT、CVS、Chrome テーマ、Dali、EGit、Eclipse、IvyDE、JDEclipse、PDT、PyDev、Quick Junit、Scala IDE、Subversive、WTP、m2e の差分訳追加
- Babel Juno から差分訳約 4,000 個を取り込み。取り込み後の総エントリー数: 122,000。Babel 訳で Pleiades 翻訳バリデーターが検出した翻訳エラー約 700 個修正
- [#28872] Javadoc ホバーで添付ソースより Javadoc 指定を優先する AOP 定義修正
- [#28889] EclEMMA 翻訳差分追加 (shuji_w6e)
- [#64557] E3.7 でプロジェクトのインポートでエラーになる問題を修正 (orihalcon)
- [#64645] マルチスレッド処理順の影響で -clean モードで起動してしまう場合があった問題を修正 (orihalcon)
- [#64819] Mac OSX Swing デッドロックバグ回避 (m.tanaka)
- [#65706] Juno CDT 4.2.1 で生成されるフォルダ名が訳されてしまう問題に対応
- [#65900] Paypyrus で model を翻訳しないようにパッケージ org.eclipse.papyrus 除外追加
- ディレクトリにプラス記号 (+) が含まれていると起動できない問題を修正
- ADT のようなプラグイン外からの jar ロードに対応するために AOP 動的クラスパス追加に対応
- Spring IDE プラグインで Roo コマンドが実行できない問題を修正
- pleiades-config.xml の excludePackage でパッケージ単位の AOP 除外ができるように機能追加
- 複数バージョンの同一プラグインがあると NoSuchMethodError などが発生する場合がある問題を修正
- Eclipse 3.3 以降で HTML 系コンテンツのエンコーディング自動判別に失敗して Shift_JIS になる問題を無効化
- ツールバーにウィンドウ > 設定のアイコン追加と F10 ショートカットキー割り当て
- クラス- ファイルを開くときにエラーになる問題を修正 (muimy)
- SSD 環境向け高速化
- Eclipse のプラグイン更新を検出した場合は自動的に -clean 起動するようにした
- ADT、Eclipse、MAT、PDT、PyDev、Window Builder の差分訳追加
- 起動時に無駄な処理が発生してたため修正
- Eclipse 依存になっていた部分を排除
- SWTException: Invalid thread access が発生する場合があったのを修正
- プロジェクト作成などでエラーになる問題を修正 (関連 #64557)
- 翻訳除外処理のデグレードを修正
- 進捗バー表示不具合改変クラスをキャッシュできていなかった問題を修正
- Eclipse 4.2 用の Pleiades スプラッシュ画像を追加
- Eclipse 4.2 標準スプラッシュが画像サイズ変更によるクリーン- メッセージのサイズ可変対応
- Eclipse 4.2 起動時の進捗バーがあまり進まない問題を AOP で改変修正
- 起動オプションに -Xverify:none を指定すると Eclipse Workbench クラスの動的コンパイルに失敗する問題を修正
- Pleiades 更新検出ファイルの処理失敗時のログ出力を追加
- 不要なリソースのロードを抑止
- -clean 時などで発生していた E4 マルチスレッド強化によるデッドロック (フリーズ) 問題を修正
- AOP ジョイントポイント判定の最適化により全体を高速化
- 更新マネージャーからプラグインを更新した後の次回再始動時に -clean 動作するように修正
- -clean 時、スプラッシュの下に「クリーンアップ中」メッセージを表示
- Pleiades のリソースリークを修正
- 改行やタブなどの全角記号が含まれる英語原文を訳せていない問題を修正
- 変換除外クラスキャッシュの最適化によるパフォーマンスアップ
- E4 で進捗状況ビュー、問題ビューのタブが訳されなくなっていたため対応
- マルチコア向けにパフォーマンス- チューニング
- E4 系 -clean 起動時にフリーズする場合がある問題を可能な限り修正
- E4 系で自動デフォルトエンコーディング設定ができていなかったので対応
- E4 系でバージョンが取得できず、スプラッシュが正しく表示できない問題を修正
- E4.2 Pleiades スプラッシュ画像追加
2013 年 Eclipse Kepler、そして 2014 年 Eclipse Luna (ルナ:月の女神) へ
2013/6/26 に Eclipse 4.3 Kepler がメジャーリリースされますが、その翌年 2014/6/25 にメジャーリリースされる Eclipse 4.4 のコードネームが Luna に決まりました。例年どおり、頭文字がアルファベット順、天体・神話・科学をテーマにしたもので Laila、Ladon、Laplace、Lok、Lorentz などに対して投票が行われましたが、Luna 71%、次点 Laplace 13% というような感じで圧倒的だったようです。
蛇足ですが、英語で日食を Solor Eclipse、月食を Lunar Eclipse (lunar は形容詞) と言いますが、Luna はギリシャ神話では Selene とされ、Eclipse 3.6 のコードネームだった太陽神 Helios と姉妹関係にあたります。また後に Luna と呼ばれることになる純潔の女神 Artemis の婚約者 Orion (ブラウザベースの Eclipse のコードネーム) は元々 Pleiades 7 姉妹の追っかけでした。ちなみに Juno はギリシャ神話では最高位の女神であり、Luna のいとこ、Pleiades 姉妹や超美人神 Callisto (Eclipse 3.2) のおばさんにあたります。