Pleiades All in One に自動デフォルト設定機能追加
Eclipse の All in One ってたぶんどれもそうだと思うのですが、ダウンロードと解凍の手間が省けるだけで「インストール済みの hoge」などのわりと決まりきった各種設定が面倒でした。限られたチーム内であれば、Eclipse 配置場所やワークスペースの場所を固定にして設定が格納された metadata も丸ごと圧縮して開発メンバーに配布すればいいのですが、場所固定はさすがにちょっとかっこ悪い。ちょっと試してみたところ、場所を固定にしなくても比較的楽に実現できたので組み込みました。最低限のデフォルト設定にしています。
デフォルト設定値はカスタマイズできます。今まで開発メンバー用の開発環境構築手順書とか作成していた方は試してみてください。
以下、
Pleiades All in One (Eclipse 3.4.1 Ganymede SR1)
http://mergedoc.sourceforge.jp/pleiades_distros3.4.html
に書いたのをコピペ。
自動デフォルト設定機能
インストール場所、ワークスペースの場所などにより適切な設定値や保管場所は異なるため、 通常は事前設定やインストーラーなどでは設定することはできませんが、Pleiades では実行時にユーザーによる設定がまだ存在しない場合、動的に適切なデフォルト値を設定します。 これにより今まで誰もが毎回同じように行っていた退屈な設定はもう必要ありません。 もちろん、デフォルトと異なる設定が必要な場合は自分で設定する必要があります。
下表に主な自動設定項目を示します。
自動設定項目 | 設定値 |
---|---|
一般 > ワークスペース > デフォルト・ファイル・エンコード | UTF-8 |
一般 > 常にバックグラウンドで実行 | ON |
一般 > エディター > テキスト・エディター > 行番号の表示 | ON |
一般 > エディター > テキスト・エディター > スペル | OFF |
一般 > 開始およびシャットダウン > 始動時にワークスペースをプロンプト | OFF (後述「ディレクトリー構成」の workspace/ を参照) |
Java > インストール済みの JRE | ?/jre1.4、?/jre1.5、?/jre1.6 の 3 つを設定。jre1.5 がデフォルト。 |
Tomcat > Tomcat ホーム | ?/tomcat5.5 |
PHP > PHP 実行可能ファイル | ?/xampp/php/php.exe |
PHP > マニュアル | 日本語マニュアル http://www.php.net/manual/ja 追加 |
Ruby > インストール済みのインタープリター | ?/InstantRails/ruby |
Ruby > Rake > rake パス | ?/InstantRails/ruby/bin/rake |
Rails > 構成 > rails パス | ?/InstantRails/ruby/bin/rails |
Pydev > インタープリター - Python | ?/python/python.exe |
表中の ? は eclipse.exe があるディレクトリーの親ディレクトリー、つまり Pleiades All in One のインストール・ディレクトリーを示します。 開発チームなどで自動デフォルト設定値をカスタマイズしたパッケージを作成する場合は、[インストール・ディレクトリー]/.metadata.default/ の内容を編集してください。.metadata.default では上記 ? にあたる部分は %ECLIPSE_HOME_PARENT% という変数が使用されています。 .metadata.default は Eclipse 起動時にワークスペースの .metadata が存在しない場合、Pleiades によりコピーされますが、そのときに %ECLIPSE_HOME_PARENT% は実際のパスに置換されます。
2009/03/15 追記:デフォルト以外のワークスペースを指定すると自動設定されないバグがあり、2009.03.16 版で修正しました。